洞窟を進む






「……。洞窟か…。」
そう言うと、青い鎧を着た男―ヘルズハーレーがザックに入っていたランタンに火を灯す。

地図を見ると、此処は南西に位置する洞窟のようだ。
「私の乗用ベヒーモスは……居る訳がないか…。」

そう呟くと、彼はザックの中を見た。
其処には赤黒い槍と、美しい竪琴、ダイヤ製の篭手が入っていた。
この中で彼が使えそうなものは篭手と槍。


殺し合い―戦場で散々味わったもの
私は死んだ―戦場で―
死して尚私は殺し合いをするのか……

騎士は思いながら歩を進めた。
その頃―同洞窟


「ドゥハハハハ!!!殺し合いか!この俺様が優勝してやるぜぇっ!」
喧しく騒ぐ男―アイアンクロー

その姿は、銀色の身体に六本の手を持つ不気味なモンスターだ
彼はゴルベーザの説明したザックを思い出し、中を開けた。

「なにがでるかな、なにがでるかな、と」


中身を見たアイアンクローは落胆した。
自分が得意ではない弓。
良くわからない丸い玉。
重そうな鎧。
アイアンクローは武器、防具、アイテム等を余り知らない。

「もっとこう、さぁ、ルーンの爪とか入れてくれよなぁ…。
        鎧重たすぎるだろぉ…。誰だこんな馬鹿みたいな重い鎧着けるのは…」

アイアンクローは溜息をつきながら歩を進めた。

【G-3/南西の洞窟/朝】
【ヘルズハーレー】
 [状態]:良好
 [装備]:ブラッドランス、ダイヤの篭手。
 [道具]:ラミアの竪琴。
 [行動方針]洞窟を進む。
 [備考]:その他何か特記事項。無くても良い。

【アイアンクロー】
 [状態]:良好。
 [装備]:源氏の鎧。
 [道具]:与一の弓、スーパーボール。
 [行動方針]:洞窟を進む。
 [備考]:スーパーボールの効果を知らない。



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