無題
2ヵ月後・・・
S「おい、まいどん! もう2円も変動したぞ! そろそろ買いもどすぞ!」
MD「まだだよ〜 まだいけるよストレッチマン〜 心配しなくてもだいじょうだよ〜」
S「し、しかしローソク足から推測しても、これ以上は・・・」
MD「だいじょう だいじょうぶ〜 僕をしんじなよ〜」
S「お、おお! いーち! にー! さーん!」
MD「しー! ごお! いまだ、クリック! ・・・やったあ これで500万のもうけだよ」
S「ぬはっ! ぬはっ! ぬははははっ! 我輩のカネが、口座に溜まってきただろう!」
MD「やったね〜 ストレッチマン〜」
S「まいどんのおかげだよ。FXをはじめてたった2ヶ月で、こんなにもうけられるなんてな!
ぬはっ!」
MD「ね〜 デイトレーダー はじめてよかったでしょ〜」
S「まったく、まいどんには感謝しなくてはな! ぬはははっ!
・・・おっと、もうこんな時間か。
それじゃ、我輩は用事があるから、ちょっくら地球へ行ってくるからな、またなまいどん」
MD「またね〜 ストレッチマン〜」
S「ストレェッチ!!!」(ワープ)
<地球>
S「ごめんくださーい」
谷K「やあ、ストレッチマン。よくきたね」
S「おお、谷K殿。今日もまた、あの『美の壷』を見に来ましたよ、ぬはっ」
TK「ささ、あがってあがって。居間へどうぞ」
S「おっじゃましまーす」
(居間へ・床の間においてある『美の壷』を眺めながら)
S「おおー、やはり、いつみてもこの『美の壷』はすばらしいですなあ!」
TK「君はそんなにその『美の壷』が好きかね?」
S「もちろん! このストレッチマン、この『美の壷』を見るためだけに
地球にやってきているようなものですよ! 怪人退治はおまけです! ぬはははっ!」
TK「うれしいねえ。地球外にも、この壷の良さが分かってくれる人がいるなんて」
S「・・・ところで谷K殿。前に聞いた話だと、まだ、この『美の壷』以外
にも、骨董の品があるといっていましたよね?」
TK「ああ、あるよ。わたしの祖父が蒐集家でね。蔵の方にいろいろと眠っているよ」
S「ほほう・・・。蔵、ですか・・・」
TK「どうかしたかね?」
S「いえいえ・・・。おーっと、もうこんな時間だ! 谷K殿、それでは失礼する!」
TK「また来なさい。いつでも歓迎するよ」
S「ストレェッチ!」(ワープ)
1時間後・・・
S「ごめんくださーい」
TK「あれ、どうしたんだい? 忘れ物かい?」
S「? なにをいっているのです?」
TK「今さっき、来たばっかりじゃないか?」
S「いやいや、我輩は今来たばっかりだぞ!」
TK「え、でも確かにさっき、『美の壷』を見に来たじゃないか・・・?」
S「ん〜? それはおかしい。我輩は今日はじめて、『美の壷』を
500マンで買いつけ・・・もとい、眺めに来たのに・・・
(床の間を見る)
って・・・う、うっひゃああああああああ!!」
TK「どうした、ストレッチマン!
(床の間を見る)
ああっ! び、『美の壷』がないっ!!!」
どんがらがっしゃーん!!
S「なんだ!? すごい音だ!」
TK「く、蔵の方からだ!」
S「なにぃ!」
蔵へ走る二人。そこで目にしたものは・・・
S「小型飛行機にくくりつけたワイヤーで、く、蔵を引き上げているぞおおお!」
TK「わ、わしの蔵が!」
(蔵の前に人影)
S「むむむっ! あそこに立っているのは誰だ!」
TK「あ、あの赤い服は・・・まさか・・・」
S「おーい! だれだーい!」
TK「世界中をまたにかける、怪盗カルメンサンディエゴ!」
カルメンサンディエゴ「ふふ。この蔵と、『美の壷』はいただいていくわ」
TK「そ、そうか! さっきのストレッチマンはおまえだったのか!」
CS「老人の一人暮らしは、なにかと物騒よ。さようなら」
(背中からメカの翼がでて、飛行機まで飛び上がる)
S「な、なんと!!(かっこいい・・・)」
CS「じゃあね、黄色とんがり」
S「き、黄色とんがりだとお! むきーー!
まてー! このストレッチマンが相手だあ!!」
(飛行機が蔵ごと去る)
TK「ああ・・・わたしのコレクションが・・・」
S(くっそー。FXのお金で『美の壷』を買って、転売しようとおもったのにー! うぬぬ)
「カルメンサンディエゴめ・・・」
TK「ストレッチマン、お願いだ! カルメンサンディエゴから、わしのコレクションを
取り返しておくれ!」
S「うむっ! まかせたまえ! このストレッチマン!
TK「ありがとう、ストレッチマン!」
S(うまくいけば、あの蔵の中身を全部いただける・か・も)
こうしてストレッチマンは赤い服の熟女怪盗を世界中、
いや宇宙中を探し回ることになる・・・
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