無題
タコスケは海の中で考えていた。いつ頃出て行けばいいものかと。
空は飛べるし海にも潜れる点は誰よりも有利な気がするが、
戦闘になったらからっきしだ。
みんなが潰しあって弱ったところに出て行くしかないだろう。
「と言っても、武器がこれじゃあなぁ・・・」
ハリセンではさすがに厳しい。
「もう少しここに隠れてようかなぁ。誰も来ないし・・・ツインビーとか元気かなぁ」
一眠りしようと思ったとき、タコスケの表情が変わった。
「な・・・何だよ、あれ・・・」
巨大な影。自分の数十倍はある影が迫ってくる。
今大会、最大級の参加者が今までタコスケと同じ戦略を取り、海中に待機していたのだ。
別に最初から動いてもよかったのだが、彼は慎重に行動する方を選んでいたのだ。
元々人間であるからこそ出来る判断だ。
「そんな・・・あんなの・・・あんなのに誰が勝てるんだよ!?」
絶叫するタコスケを一呑みすると海を突き抜け、大空に舞い上がるブルードラゴン。
(待ってろ、妹よ・・・俺は必ず帰るからな!)
【「ドラゴンスピリット 新たなる伝説」 ブルードラゴン(レイス) 生存】
【「パロディウス」 タコスケ 死亡】
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