無題
「ふー、いきなり救急車を使っちまうとは計算外だったな・・・
これからはもうちょっと慎重に行動しないと生き残れないだろう・・」
ツインビーはそう呟くと先ほど襲ってきた敵の持っていたマシンガンを点検した、
しかし、対地攻撃の衝撃によりそれが本来の役目を果たすことは不可能なようだった。
「ちっ、木の棒よりはましか・・・」
ツインビーは軽く舌打ちしたが結局それを持っていくことにした。
―――――!!不意にそばに立っている木の幹が抉れた。
ツインビーは素早い動きで遮蔽物に身を隠すと襲撃者を確認した。
「!?あれは――」
流線型のボディに2本の足、腕はついていないようだがすでに誰かと交戦したのだろうか、
支給武器はショットか・・・そんなことを考えながら声をかけた、
「ウインビー?それともグインビーか?よせっ撃つな!、俺だ!ツインビーだ!!」
しかし攻撃が止む気配はなかった、ツインビーが隠れている木にも何発かのショットがかすめているが
全体としてはむしろ盲撃ちに近いようだった。
「ちっ、パニック状態か・・・、仲間に殺されるなんてごめんだぜ。」
そう呟くと対地兵器を襲撃者と自分の間に放り投げた、派手な音とともに白煙が舞い上がり
襲撃者の視界を遮り攻撃が止む、白煙が晴れたときには両者とも元の位置にはいなかった。
ツインビーは周囲を注意深く観察すると、地面に丸い影が映りこんでいた、
(空中?飛行能力が失われていないというのか?)
空中に浮かぶ襲撃者を観察すると小さな羽根が生えている、
(仲間じゃなかったのか・・・、となるとこっちは対地兵器と壊れたマシンガン、
相手は飛行能力とショットか・・・・、離脱した方がよさそうだな。)
今度は見当違いの方向に対地兵器を投げると、襲撃者がそれに気を取られている隙に
ツインビーはその場から離脱した。
【『ツインビー』ツインビー生存 持ち物 対地兵器 壊れたマシンガン】
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