無題






久我直之は、洋子とともに、ヴィル達の様子を見ていた。

「マスター」

洋子が直之に身を寄せ、直之は洋子の肩に手を回す

「ヴィルもマスターの思惑通りに動いておりますわ」
「ああ、そうだな」

闇の王の本質は、自己を中心に事象を動かす能力
そして、洋子が持つ未来視の能力は、ほぼ100%の確立で予想する
直之は、洋子が予想した未来を捻じ曲げる

「ああ、だがこのままではつまらん」
「…つまらない?」
「いつでも手に入るものは、既に手に入れているも同じだ。
こういうものは、手に入れる過程こそ楽しいんじゃないか?」
「そうですわね」
「ああ、計画は修正だ。いや、それよりもだ、面白い事を思いついた
神殺しセリカ・シルフィル、魔弾ジューダス・ストライフをこの世界に呼び出す
八雲辰人の力を元にもどすとしよう」

そういって、直之はイービルアイの力を発動させた

【久我 直之 状態 ○ 所持品 イービルアイ(能力)】
【坂下 洋子 状態 ○ 所持品 未来視(能力)】



前話   目次   次話