無題
即売会を終え帰り支度をする巨大な横田に、
小太りってほどでもない武藤が襲いかかった。
武藤「同じ抜けアニメーターとして、貴様は倒しておかねばならぬ・・・!」
横田「け、顔の描き分けもろくにできん奴がぬかせ」
武藤「それは貴様とて!!」
「たぁぁっ!」「はぁ──っ!」
武藤のムーンサルト。横田の手こき。
激しく火花を散らしていた両者が、同時にペンを走らせ始めた。
武藤「描画速度なら分がある!」
横田「くく、甘いな」
武藤「な、なに!」
(や、奴は・・・原画と同時に同人原稿もこなしている!? ば、バカな!!!)
横田「所詮、子飼いの社員であるお前には無理な技。俺の生き方は真似できまい」
武藤「む・・・無念」(パタ)
横田「・・・次のネタはデドアラ3・・・ヒョウシハヤパーリカスミチュワン・・・」
武藤慶次、会長命令で社に軟禁。
【残り19人】
前話
目次
次話