無題






 上条、山本はすぐに合流、約30分は歩き続け、小さな小屋に入ることにする。
 実を言うと2人はりくちゅう辺りに行きたかったのだが、荷物が重く、
 めんどくさくなってきたのでこの小屋で少し休むことにしたのだ。
 簡素な小屋だが、キッチン、お風呂もある。
「おまえの にもつは なんなんだよ」
 山本が上条に聞いてみる。
「ん? しきゅうひんのことか。おれは 『おんせんのもと』 だ。おまえは?」
 山本がおもそうなカバンを開けてみる。
「 …こいつは ちょっとまにあっく♪ 『だっちわいふみすず』 」
 山本はニコニコしながら上条にだっちわいふを見せつける。無論
「いっ いらねぇ… にもつの 邪魔になるだけだし 捨てちまえ そんなもん…」
 と言われるがオチであったが。

 『バトルロワイヤル』ねぇ。

 ふと、上条は山本に尋ねてみる。
「なぁ…」
「ん?」
 山本は今だっちわいふの説明書を読んでいるところだ。
 別に山本は『だっちわいふみすず』を使用する目的で説明書を読んでいるのではなく、
 もしほかのだっちわいふが手に入ったらの時に読んでいるのである。
 というか『だっちわいふみすず』は上条がさっき窓から放り投げている。

「参加しないか?『バトルロワイヤル』」
「は? なにをいってるんだおまえは。ころされるのは かんべんだ。ここにいたほうが 安全だ。」
 上条が言う
「確かに、おれたちはすぐに やられてしまうかもしれない。でも、このゲームに 安全な 場所なんてないと思うぜ
 それに、もし 万が一おれたちが ゆうしょう したら… おれたちの名前は 一気に広まる…!」
「まぁ このゲームでゆうしょうしたり、活躍したら 名前は 絶対 広まるだろうな…
 それに 少なくとも何人かは、絶対に ころしあい をしてるだろうし…
 やらなきゃ こっちがやられちまう……よし…!」
 二人の決意が決まる。

 「参加者を 全員倒して れいほうに… いや、全国に名前を ひろめてやるぜっ!!」

・かみじょう
体 少し疲れてるかも
意識 2人で優勝
持ち物 温泉の素

・やまもと
体 少し疲れてるかも
意識 2人で優勝
持ち物 なし



前話   目次   次話