無題






「まったく、愚かな人間だ。己に与えられた武器の確認もしないのか。」
デーモン小暮閣下は仏崎展望台に備え付けられた隠しカメラでHydeの
行動を監視していた。

当のhydeはと言うと 一応防弾・防刃ベスト着込み傍らにマイクロウージー
を置いてはいるが 後は時々双眼鏡で辺りを見るくらいで何もしようとしない。

よく見れば 支給されたマイクロウージーが本物ではなくエアガンであることに
気が付きそうなものなのだが(エアガンメーカーのマークが入っている)
殺し合いの場所におもちゃが割り当てられるなどと思いも寄らないのであろう。

もちろんエアガンとはいえ目に当たった場合などは失明の危険はあるのだが
威力は極力抑えてあった。

「まぁいい・・ いずれその怠慢が己を破滅に導くだろう。」

悪魔の警告はhydeに聞こえるはずもなかった


【監視センター/早朝】
【デーモン小暮閣下】


【仏崎展望台/早朝】
【20番 hyde(L'Arc〜en〜Ciel) 】
[状態]:健康
[装備]:マイクロウージー(エアガン)(総弾数32/予備弾128)
手榴弾5 サバイバルナイフ1 暗視スコープ付き双眼鏡1 防弾・防刃ベスト1
おにぎり・ペットボトル・お菓子多数
[思考]:何も考えていない



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